「現実化」とは?

私達が体験している「現実」とは、すべての人に共通するものではありません。

ある人にとっては、朝から晩まで働いている世界が現実であり、ある人にとっては朝から晩まで遊ぶように暮らしている世界が現実です。 ある人にとっては食べることにも事欠き、ある人にとっては戦争が、ある人にとっては愛されて幸せな世界が「現実」です。

私たちは同じ世界に暮らしているようでありながら、同じ世界に暮らしていないことを、誰もがうすうす気づいています。それで、自分が求めるような暮らしをしている人のことを憧れたり羨ましがったり模範にしたりしています。

私達「人」は自分自身の「心象風景」を、「現実」という肉体世界に映して、体験しながら生きています。

はっきりと言いましょう。わたし、そしてあなたが体験している『現実』と言う世界は、あなたの『心の中』を現実化している世界なのです。

人と動物の違い

他の動物にはできない「人」だけができることってなんだと思いますか?

Imagination=Creation

生殖、順応は他の動物でもできますが、
「何もないところから,想像(Imagination)を創造(Creation)する」
ということこそ、人だけができる特殊能力と言っていいでしょう。

例えば、犬は飛行機を作ったことがあるでしょうか?
牛はお金というアイディアを常識と成らしめるまでに現実化したでしょうか?

『無から有を生む』これこそ、人だけができることです。
人だけが、アイディア(夢・無)を現実化できる、
地球上唯一の動物なのです。



自分で創っているから、自分で変えることができる

あなたが体験している『現実』と言う世界は、あなたの「心の中」を忠実に現実化している世界です。
誰もが、自分の心の世界を、現実という肉体世界に映して、体験して、一喜一憂、悲喜こもごもを体験しているわけです。

あなたが体験している『現実』の登場人物は、それがたとえ電車で隣り合った人でさえ、あなたの心の世界の住人です。
席を譲ってくれる親切な人も、酔っ払ったサラリーマンも、それらすべての、あなたの世界に存在するすべての登場人物は、『あなた自身を投影している』存在なのです。だから、「あなたに同じところがなければ」、そういった人々と出会うことはありません。

あなたが出会う人はすべて、どこかあなたと同じところがある人です。
あなたの視界に映る人、あなたと多少でも関わりあう人はすべて、あなたと同じところがある人です。

それはこれからお話する2つの法則「循環の法則®」「引力の法則」で、明快に説明することができます。

 



「循環の法則®」「引力の法則」

この2つの法則は、事実であって、『信じる信じない』の範疇ではないことを最初にお伝えしておきます。 信じないからそうならない、という類の話ではないとうことです。 信じていようといまいと、この2つの法則は地球上に存在しているすべての生命体が平等に享受している法則です。 この2つの法則を活かすか否かということが、あなたがあなたの人生を創造的に生きることができるかを決めるといっても過言ではありません。
もしあなたが「自分の人生は100%自分で創っている」という事実に基づき、本気で「自分の人生を自分の力で創造しよう」という意志がない場合は、これより先は読む必要はないでしょう。





「循環の法則®」

『循環の法則®』は一言で言えば『したことがされる』という法則です。
私たちは、今は肉体を持った「人」という存在ですが、本来は「魂」という目に見えない存在です。 この魂としての『私』という存在は、肉体を変えて転生を繰り返しながら、様々な『現実を体験』しています。

あなたという魂は、肉体を変えて転生しながらも、同じような「現実」を繰り返しているにすぎません。

この魂のパターンはなぜ起こるのでしょうか? その理由が「循環の法則®」で理解出来ます。

「したことがされる」のが循環の法則®です。 つまり、あなたがされたことはすべて、あなたがいつか「したこと」です。 あなたという「魂」は、時を替え、性別を替え、立場を替えて、自分がしたことをされるというドラマを体験しているに過ぎません。 今生の加害者は次生の被害者、逆もまたしかりです。

これは信じる信じないの問題ではなく、あなたが思い出すことを受け入れさえさえすれば、今生であなたがされたどんなことも、いつかの生においてあなたがしたことが返ってきただけだと、知ることができるでしょう。

あなたがされたことを思い出して、あなた自身がそれをしてきたのだと認めたくないと反発したり、あなた自身がそれをしてきたのだと深く後悔することに、必要以上に時間を割くことをやめましょう。

それよりも、『これからもそれを体験したいのか?』と省みて、二度と体験したくないのなら、あなたがそれを「しない」つまり『やめる』ことを選択してください。 あなたがしたことは、いつか間違いなくされます。 逆に言うと、あなたがしていないことは、絶対にあなたにはされません。

これは「いつかこんなことが起こるかもしれない」という、意味不明な不安からあなたを100%自由にします。
なぜなら、「したことがされる」のが「循環の法則®」ですから、 していないことはされない、のです。

 

私は『盗まれる』という現実を、今生で体験したことがありません。つまり私は、今生も前生においても、『盗む』ことをしてないのです。だから私は、「盗まれるかもしれない」という心配をする必要がありません。 それから『裏切られる』ということに関しても自由です。今まで裏切ったことは返ってくるでしょう。だから裏切られても、それはいつかの自分がしたことだと、受け入れることができます。ただし私は誰かを裏切りません。だからこの先裏切られることはありません。それがわかっているので、人を信じることが怖くありません。なぜなら、私が関わる人は、私と同じように、決して裏切らない人だからです。

あなたが関わるどんな人も、あなたがしてきたことを返してくれる人です。つまり、あなたがしていることと同じ事をしている人と関わる、ということです。

地球上にこれだけの人がいて、どうして関わる人はこれほど少ないのでしょうか?なぜその人と関わるのでしょうか?

あなたが関わる人=あなたと同じ事をしてきた人、です。 私たちは自分と同じことをしている人、同じ循環を繰り返している人としか、関わりあう事ができません。


あなたが何生も繰り返してきた同じような人生。
その『循環』から出る方法はたったひとつしかありません。

あなたがされたことで、されて嬉しくなかったことをしない。
「やめる」
これだけです。

リベンジ、なんて意味がありません。
あなたがそれをしたら、あなたはまたいつかそれをされます。
されて嫌なことこそ、2度としてはいけません。
「やめる」

悔しさも恨みも悲しみも心配も、やめる。
これこそ、あなたが創り出している、繰り返している『循環』から出る唯一の方法です。




されたら傷つく、その『思い』はどうしたらいいの?

いくら頭で、「したことがされたんだ。だから許そう」なんて思っても、心が傷つくことは当たり前です。

裏切られたら悔しいし、悲しいし、怒られたら言い返したくもなる。
それが当たり前です。

でも『循環の法則®』=「したことがされる」があります。
相手の土俵に乗ってやり返したら、もう一回あなたに返ってくる=される、ことが確定してしまいます。だから、傷ついてもやり返さない。しかしこれはとても忍耐のいることです。

感じる感情、怒り、恨み、悲しみ、不安、心配・・・・
それらいわゆる『負の感情』とカテゴライズされる感情は、これまで「我慢」するか「頭で処理する(頭で許すとか、頭で感謝に転換するとか)」でしたが、「感じる」というこの感情を、頭で制御することは不可能です。

我慢は溜まるだけでいつか爆発します。
頭での理解では、生まれてしまった感情はなくなりません。

そこで「感情解放®」というメソッドが誕生しました。
「我慢」は必要ありません。「解放」すればよいのです。
ただしエチケットを守り、そしてゆくゆくは「感情解放®」する必要がないくらい幸せな『現実』を創造するための、それまでの対処療法です。

あくまで対処療法であることを前提として、「感情解放®」というメソッドは開発されています。
しかしながらそれは、『現実化』を理解し、自らの人生を操縦し始めたビギナーにとって、非常に有効なメソッドであることは間違いありません。
「解放する」

これは画期的に自由を感じることができるメソッドです。




引力の法則

引力の法則とは、いわゆる『引き寄せの法則』です。
ただ、従来の『引き寄せの法則』は、引き寄せるメカニズムについて曖昧さが否めないと感じる部分が多いため、それらとは一線を画し、明快に説明していることから私は「引力の法則」と名付けています。
事実、この星(地球)には万有引力の法則、という法則が存在し、『引き寄せ』とはこの万有引力と同じくらい「物理的」な法則であることからも『引力の法則』と名付けた由来があります。
とにかく、引力が働くそのメカニズムについて、正しい理解を得ることこそ『引力の法則』を有効に活用するために必要な理解だと思われます。




『思っていることを引き寄せる』の大いなる誤解

『引き寄せの法則』について書かれている本を幾つか読んだことがありますが、正直効果を実感出来ませんでした。もちろん、私が読んだ本はたった数冊です。しかし疑問を感じるには十分でした。

要約するとそれらの数冊の本に共通することは『思ったことを引き寄せる』というものでした。『具体的にイメージする』ということも共通していました。

私はそれに従い、『私はお金持ちだ』と“信じ”、そのように“振る舞う“」ことを実践しました。
結果、惨敗でした。
当時200円の学食も食べられない私が、7万円のコートを購入し、その返済に何年も苦しむことになりました。
でもその時私は、『お金持ちだと信じ、そのように振舞った』のでした。
しかしお金は引き寄せられませんでした。
この経験から、しばらく「引き寄せの法則」からは遠ざかっていました。

ところがそれから10年後、私は『循環の法則®』に気づきました。
と同時に、『引き寄せの法則』についても大いなる誤解があったとを知ることになったのです。

これは『幸せを引き寄せて離さない「循環の法則」と「引力の法則」』(パルコ出版)でもお伝えしていることですが、「頭で考えている思い」は引き寄せるエネルギーを持たず、『心で感じている思い』こそが、引き寄せるエネルギーを持つのだと自分で理解できたことが、従来の『引き寄せ』の誤解を解きました。
このことについて説明してくれている書物には出会ったことがありませんでした。その感想は、以下に述べています。

“『本気で願えば引き寄せられるよ』と教えてくれる人たちは、そもそもそれなりに恵まれていて幸せなのでしょう。だからその人たちは本当に『思うだけで引き寄せられる』と言えるのです。
でも、今幸せだと感じていない人、悲しい人、苦しい人、モテない人、お金のない人が、『思うだけで引き寄せる』といっても無理な話です。
幸せ感を持っていない人が『愛の引き寄せスパイラル』を手に入れる為には、順番からいって、まず『循環の法則®』の実践から始める必要があります。„


幸せを引き寄せて離さない「循環の法則」と「引力の法則」」(パルコ出版)より




『心で感じる思いこそ、引き寄せるエネルギーである』

  いわゆる『引き寄せの法則』は、『思えば引き寄せる』から脱しない説明ばかりでした。
しかし私はこの「思えば」の「思う」ことに、頭で考える思考としての思う、心で感じる感情としての思う、この2種類があることに気づきました。 そして引き寄せるエネルギーとなる『思い』は、『心で感じる感情としての思う』この理解を得たのは「循環の法則®」を理解したからです。

この違いがわかったからこそ、昔私がお金がない苦学生であった時、当時200円の学食も食べられない私が、7万円のコートを購入し、その返済に何年の苦しむことになった理由が理解できたのでした。
私はお金がなかったからこそ『お金がない』と心で感じながら、頭で「私はお金持ちだ」と“思い込んで”お金持ちのような振る舞いを実践したに過ぎませんでした。

でもその時私の心のなかには「お金がない」という感情の思いがいっぱいでした。だから「お金がない」と感じる現実を引き寄せてしまいました。
心で感じる思いを引き寄せるのが『引力の法則』です。

だからあなたがいくら『頭でお金がある』と思い込んでも、それは頭で思い込んでいるだけなので「お金がある」という現実は引き寄せられず、心で感じている「お金がない」という現実の方を引き寄せ続けてしまう、というわけです。

引き寄せるエネルギーのある『思い』について、明快に説明している点において、従来の「引き寄せの法則」とは一線を画すことから、私は『引力の法則』として、お伝えしている次第です。

あなたが頭で思い込んでも、それは引き寄せることができません。
あなたが引き寄せているのは、あなたが心で感じている思いだからです。

 



『循環の法則®』があっての「引力の法則」

"今幸せだと感じていない人、悲しい人、苦しい人、モテない人、お金のない人が、『思うだけで引き寄せる』といっても無理な話です。
幸せ感を持っていない人が『愛の引き寄せスパイラル』を手に入れる為には、順番からいって、まず『循環の法則®』の実践から始める必要があります。„


幸せを引き寄せて離さない「循環の法則」と「引力の法則」」(パルコ出版)より


心で感じている思いが変わらない限り、引き寄せる世界が変わらない、これは事実です。
いくら頭では「私は幸せ」と思い込んでいても、モテない、寂しい、お金がない、苦しい、などと感じている人が引き寄せる現実は、モテない、寂しい、お金がない、苦しい現実なのです。
今幸せだと感じられない人、苦しい人が、心から幸せだとか、楽しいだと感じるためにはどうしたら良いのでしょうか?
その解決策が「循環の法則®」にあります。
「循環の法則®」は「したことがされる」法則です。
あなたが誰かに親切をしたら、あなたにはどんなことがされますか?
あなたがしたことと同じ、親切です。

では、あなたは親切をされたら、どう感じますか?
ありがとう、やさしいな、幸せだな、恵まれているな、と感じるとします。
そこで『引力の法則』です。
『引力の法則』は『心で感じていることと同じ現実を引き寄せる法則』です。

あなたが心で「ありがとう、やさしいな、幸せだな、恵まれているな」と感じたら、
どのような現実を引き寄せますか?
そう。
ありがたくて、やさしくて、幸せで、恵まれている現実を引き寄せるのです。

 



『本当にそうだ』と感じることを引き寄せる

あなたが心から「本当にそうだ」と実感を伴って感じるためには、『体験』を伴う必要があります。

「あなたが何を体験するか」=「あなたに何が為されるか」は、「あなたが何を為したか」=「何をしたか」によるのです。「したことがされる」のですから、あなたがした親切は、必ずあなたに返ってきます、あなたが愛した思い、あなたが大切にした思いも必ずあなたに返ってきます。
これが「循環の法則®」です。

つまり、私達、あなたも私も、自分がしたことをされて(循環)、されてみて感じることを引き寄せて(引力)、自分自身が体験する現実を創造しているのです!

自分に返ってきて『嬉しいな』と感じることを「していれば」、あなたには『嬉しいな』と感じることが「され」、それをされて『嬉しいな』と感じるからこそ、『嬉しい』と感じることを引き寄せる、という仕組みで、この世界ができています。

 

だから、自分がしている行いを改めれば、あなたに返ってくる現実が改められ、そしてあなたが感じる思いも改められ、そして引き寄せる現実も改められる、とこういう仕組みで、この肉体世界は動いています。




2つの法則を活用して、人生を創造する

私は、すべての人が幸せになることが『絶対に良い』と思っているわけではありません。いわゆる世界平和などは、個人個人がどんな人生を創造するかによって、結果的に成し遂げられることだとは思いますが、それが目的ではありません。

ただ『循環の法則®』を知ってしまった者としては、いつか自分を傷つけるようなことは、しないほうがいいんじゃないか、とは思います。

「したことがされる」

 

このシンプルで深遠な法則を理解したならば、今何をするべきか、は自ずと明らかになるでしょう。
それは善悪ではなく、自分としてどうしたいか、という自己責任において選択されるべきものだと思います。なぜなら、個人の人生は個人が創造するものだからであり、どのような人生だろうと自由だからです。
平和が好きな人もいます、戦争が必要な人もいます。その違いに良い・悪いはありません。要は『どんな人生を創造するか』の選択の違いでしかないと、私は思います。

ただ、今生の人生、あなたが体験し、繰り返しているパターンとしての人生を、自分自身で改善することを決めた魂に対しては、学ぶ気があるなら教えようと思っています(知りたくない人にまで教える気はありません。それは余計なおせっかいというものです)。

すべての人生を自分が創造していると責任を負うことは、これまで「されてきたこと」が望ましくない者ほど、受け入れがたいかもしれません。
しかし、受け入れ、能動的に人生を創造することを実践したならば、魂史上初めての、創造的な人生が待っていることが約束されます。

 

現実化とは?

望ましい人生であろうとなかろうと、あなたがあなたの人生を創っていることは間違いありません。

私が言いたいのは、受動的に、パターンとして、順応し、生殖しているだけの人生をやめることができるという事実です。

動物的に順応し、生殖するだけの人生をやめて、自らの意志で、自らが望む人生を創造することができるということです。
どうしたらよいのか?
その方法を私は知っています。

これは簡単な道のりではありません。
法則はシンプルですが、実践には困難があります。
なぜなら私達人間には『感情』があるからです。

 

『感情』こそ、創造エネルギーでありながら、エネルギーであるがゆえに、頭で「制御」できないものです。

この『感情というエネルギー』を制御するのではなく、どのように「活かしてゆくか」を知り、実践していくことで、『現実化』という私たち人にだけ与えられている特殊技能を、十二分に発揮することができると言えるでしょう。

あなたがどのような世界を現実化し、体験して生きてゆくか、すべてはあなた次第です。